
OKI「目視判定AI技術」で高密度基板の目視検査時間を約8割削減
OKIは自社EMS「まるごとEMS」のPCB実装ラインで、部品実装後のAOI(自動光学検査)がはんだ不良を過剰検出する「虚報」問題(不良流出を防ぐため検査閾値を厳しく設定した結果、良品まで不良判定される)を解決するため、独自の「目視判定AI技術」を開発。はんだ濡れ・位置ずれ・欠品・浮きの4項目をAIが判定するアルゴリズムをAOI装置の検査判定プログラムに搭載した。不良品サンプルが少ない(1日150ポイントのみ)ため、少量の良品データのみで学習する「良品のみ学習」方式を採用し、数万種類の部材・数千種類の機器を扱う変種変量生産に対応させた。2026年7月1日から顧客向け生産ラインへ導入。
「不良品は1日150ポイントしか出ないため意図的な不良品画像を作るのが難しい」という制約に対し、正例のみで学習する設計に振り切った点が実務的。誤検出(虚報)そのものより「良品判定漏れによる目視工数」をボトルネックと定義し直してAI適用範囲を絞った点が、AI導入の対象設定として参考になる。
目視検査時間を約8割削減。1日当たり約3000万ポイントの検査のうち2998万ポイントは自動で良品判定され、残り2万ポイントを従来6人の作業者が目視で最終確認していた工数を大幅に削減。






