エヌアイシー・パートナーズ、Excelマクロの仕様把握とWeb化に「IBM Bob」を活用 ― 仕様把握を約95%削減、再構築は約6週間から約2.5日
手法
ディストリビューターのエヌアイシー・パートナーズが、作成者の知見に依存していた社内の見積もり作成用Excelマクロ1件を対象に、日本IBMのAIエージェント型開発支援「IBM Bob」で自社先行検証を行った。第1段階ではマクロをBobに読み込ませ、VBAのコード構造・データ入出力フロー・処理内容を分析して仕様情報とドキュメントを自動生成し、担当者が実際の業務フローと照合してレビューした。第2段階では整理した仕様書をもとにBobの支援でWebアプリのコードを生成し、移行可否の検討から実装・動作テスト・性能チューニング・ドキュメント作成まで、人間が対話形式で修正指示を出して仕上げた。完成したWebアプリは2026年8月時点で社内の実業務に投入済み。
示唆
大量のコード分析・仕様書のたたき台・ベースコード生成をAIに任せ、人間は業務要件との合致判断と擦り合わせに専念する分業が成果の前提になっている。効果が大きいのは、仕様書のない既存システムを解読して再構築の道筋を付ける上流工程。移行後は見積もりデータがDBに蓄積され、属人的だったナレッジを組織の資産にできた。ただし対象は社内の1件のマクロで自社検証である点に留意が要り、記事も、AIの出力を業務要件と照合するレビューを工程にどう組み込むかが成否を分けると指摘している。
成果・金額
仕様把握: 従来1〜3日の想定が約0.5時間(約95%削減)。Webアプリ再構築: 事前見積もり約6週間(30日)が約2.5日(約92%削減)
引用
IBM Bobの導入によって、ソースコードの分析から仕様把握までの時間を従来比で約95%削減し、Webアプリケーションへの再構築にかかる開発期間も約6週間から約2.5日へと短縮した。