ハナマルキ、情シスたった3人で「全社Gemini化」 AIで年間2万時間を削減した「3つのK」作戦
手法
老舗食品メーカーのハナマルキが、情報システム部わずか3人体制でGoogle Geminiの全社導入を推進した。「規定」(2024年1月、生成AI活用ガイドライン策定・個人/会社情報入力を一律禁止)「共有」(2024年6月、Google Workspaceオプションとして25ライセンスをスモールスタート、経営陣+社内公募のAIサポーター11人に付与し、経営トップダウンと現場ボトムアップを連動させて自発的な情報共有を促進)「教育」(2025年1月にGeminiが全従業員へ標準搭載された後、マニュアル整備・AIハルシネーションへの注意喚起・社内勉強会全4回・AIニュースレター発行でリテラシー教育を徹底し「AI依存症」を防止)という独自の「3つのK」で定着を進めた。
示唆
情シス3人という極小体制でも、①規定(ガードレールを先に敷く)→②共有(全社一斉でなく25ライセンスのスモールスタート+経営陣と現場ボランティアの両輪)→③教育(ツール操作でなくAI特性=ハルシネーション理解を教える)の順で段階を踏むことで、浸透率86%という高水準の全社定着を実現した好例。現場発の非エンジニアによるGAS活用(「ファイル限界突破」)や、定着後にBigQuery統合+Gemini Enterpriseで自律型エージェントへ進化させる流れも、③サービス(顧問/研修)の題材として使える。
成果・金額
Geminiログイン率は2025年1月時点33%→2025年12月に約80%→2026年6月時点で個人ライセンス換算86%超。従業員1人当たり1日平均30分の業務時間削減と仮定し、全社で年間2万時間超の業務効率化を実現(計算値)。現在は「見積作成支援エージェント」等、Gemini EnterpriseとBigQueryを連携させた自律型AIエージェント活用(AIX)へ展開中。
引用
2025年1月時点で33%だったGeminiのログイン率は、2025年12月には約80%に上昇し、2026年6月時点では個人ライセンス換算で86%を超える利用率を記録している。Geminiの活用により従業員1人当たり1日平均30分の業務時間を削減できたと仮定すると、全社で年間2万時間を超える業務効率化を実現した計算になる。
出典: kn.itmedia.co.jp